補聴器外来について
(予約制 毎週火、木、土曜日 午前中)
- このような症状があればご相談ください。
- 「最近耳が聞こえにくい」、「テレビの音が大きい」、「会話の時に言葉が聞き取りにくい」、「耳鳴りがする」
投薬や手術治療により改善が見込める場合もありますが、これら治療で改善が難しい場合には補聴器を使用することで聞き取りやすさが改善し、周りの人との会話が容易になります。
日本耳鼻咽喉科学会認定の補聴器相談医および補聴器適合判定医の資格を有する院長が診察を行い、聴力検査や言葉の聞き取り検査などを行った上で、補聴器を検討することになれば補聴器外来の予約となります。
補聴器をお一人お一人の聴力にうまく合わせるためには何度か専門の技術者による調整を繰り返す必要があります。
当院の補聴器外来では認定補聴器専門店在籍の技能者、当院在籍の言語聴覚士(非常勤)による補聴器相談、調整を行っています。また、補聴器が患者様の聴力に合っているかをしらべる補聴器適合検査をおこなう設備もそろえています。
補聴器は、聴力、好み、使用環境、価格に応じて選びます。遠慮なくご相談ください。
- 補聴器の種類
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- IIC:見えない補聴器(耳鼻科医でなければ扱えない補聴器)
- Deep CIC:CICより小さく目立たない
- CIC:完全外耳道挿入型
- ITC:外耳道挿入型
- ITE:耳介のくぼみに納まるタイプ
- BTE:耳介の後ろに引掛けるタイプ
- RIC:比較的新しい耳介の後ろに引掛けるタイプ
- ポケット型:補聴器を胸のポケットに入れイヤホンを耳に入れるタイプです。
補聴器外来のながれ
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- 耳の診察、聴力検査により補聴器の適応であることを確認します。
- 診断結果、補聴器の効果をわかりやすくご説明します。
補聴器外来での相談(予約制 毎週火、木、土曜日 午前中)
*ご家族とご一緒の受診をお願いすることもあります。
- 聞こえの状態やお困りになっている点を詳しくうかがいます。補聴器についてのご説明をした上で、ご希望、ライフスタイル、お好みなどについてご質問し、それに合わせた個々の補聴器をご紹介します。
- その後は、実際に装着して大きさや形、重さ、フィット感、使い勝手などを確かめていただき、視聴を行います。
- この視聴の時点で補聴器の価格についてもお伝えしています。
- より快適な聞こえの獲得のために、補聴器の両耳装用が好ましいこともあります。ご本人のご希望があれば両耳での補聴器試聴していただくことも可能です。
補聴器の貸し出し
- ご希望の補聴器をお貸し出しします。日常生活で音の聞こえ方、装用感などをご確認ください。
- 再診時に、補聴器適合検査にて補聴器の効果を他覚的に評価するとともに、試聴期間中に気になったこと不快な音などについて詳しくうかがい再度きめ細かく補聴器を調整します。
- これを何度か繰り返して快適な聞こえを目指します。その後購入の検討に入ります。購入費用、補聴器装用の効果などを考慮上、必要な場合にはご家族ともご相談の上ご判断ください。
- 難聴の期間が長いと脳が音を聞くことを忘れ、補聴器により増幅された音の刺激についていけません。慣れるまで2~3ヶ月必要なこともあります。
アフターケア
聞こえの状態は補聴器購入後も変化します。また、生活の変化で聞こえ方が変わってしまうこともあります。耳障りになってから調整を行うより、定期的に受診していただき、自覚的な聞こえの状況を詳しくうかがいながら補聴器適合検査にて補聴器の効果を他覚的に評価し、その都度少し気になる部分の微調整を行うことで、快適な聞こえを長く保つことができます。補聴器の専門的な掃除や点検といったメンテナンスも行っていますので、気軽においでください。
*聴力検査または語音明瞭度検査を行い、その結果で身体障害者の基準に該当する場合は診断書を作成します。認定されれば補聴器の支給が受けられます。手続きと並行しての補聴器相談も可能です。検査の結果、身体障害者の基準に該当する場合は、診察時にご説明します。
*現在補聴器をご使用の方は、受診時に補聴器のご持参をお願いいたします。